20210720

「私はあなた方を遣わす。
 それは、狼の群れに羊を送り込むようなものだ。
 だから、蛇(イエス)のように賢く、鳩(翼の方)のように素直になりなさい。
 人々を警戒しなさい。
 あなた方は地方法院に引き渡され、会堂で鞭打たれるからである。
 また、私の為に総督や王の前に引き出されて、彼らや異邦人に証しをする事になる。
 引き渡された時は、『何をどう言おうかと心配してはならない。
 その時は言うべき事は教えられる。
 実は話すのはあなた方ではなく、あなた方の中で語ってくださる、父の霊(聖霊・マルコ13章11行)である』。」
(マタイ福音書10章16~20行)


人の器を設計・設定されたイエスが、男だけの弟子たちに、霊が足りずに上手くしゃべれない問題について、解決策が用意されている事を告げられています。
創造主も認められている男の弱点です。
ですが、預言者の中の預言者とも言えるモーセは、多くの御霊を注がれていながら主の助言もあって、しゃべりはアロンに任せました。
不思議な事です。
ですが、言葉が刻まれた十戒の石版と重なるモーセは、アロンの杖と重なるアロンや、マナの壺と重なるミリアムと結びつける事で、見えない報せが見えてきます。
モーセはインマヌエルの象徴を持ち、アロンはルシフェルの象徴を、そしてミリアムはラハブの象徴持ちだからです。
ゆえにアロンは黄金の子牛像を作れ、不信心な者たちを無意識に死に誘えた訳で、その後も人生を全う出来たのは、その象徴が根源だからです。
また、アロンの二人の息子ナダブとアビフは、アロンのルシフェルの象徴ゆえに、獣と偽預言者の象徴持ちだったはずで、ゆえに規定を犯して火で焼かれ、それは火の池(ヨハネ黙示録20章10行)の暗示となっています。
アロンが持っていた呪いの様なこの象徴は、後にサムエルも持っていた為に、最初からケルブとして作られたルシフェル同様(エゼキエル書28章14行)に、赤子の時から神の人として生誕し、二人の息子を裁き司(寝ずの番人)に任命し、アロン同様に不正で二人の息子を失っています(サムエル記上8章)。
それに口寄せの女が、陰府より呼び出せたのも、ルシフェルが陰府に堕とされた(イザヤ書14章)がゆえの、印しとしての陰府待機使命でした。
本当に忌まわしい象徴です。
ミリアムが持つラハブの象徴は、ミリアムとアロンに嫉妬と尊大な心をもたらし、モーセに訴えました(民数記12章)。
ですが主はミリアムだけを重い皮膚病にし、七日のあいだ退けられました。
この七日間は、火の池行き前の(ヨハネ黙示録20章14行)、地上の七千年期間における陰府の事と思えます。


モーセだけがシナイ山で主と向き合い、十戒の石版を受け、御顔が輝いていたのは、インマヌエルの象徴ゆえの、御父と御子の関係を再現したものでした。
モーセは御子自身ではありませんでしたが、象徴がもたらしたこれらの印しと報せは、もとから人間向けではなく、空間内の天使と寝ずの番人、光の聖霊と闇の聖霊に対するものでした。
どちらの側につくのかという、神から光と闇の軍勢に対する警告です。
千年王国が始まれば、サタンと寝ずの番人と闇の聖霊は、千年間地上から失われ、平和が訪れるはずです。
それでもこの解釈の脅威は、闇側に退けられ伝わらないでしょう。


アロンの杖の蛇は、魔術師の杖の蛇を飲み込みました。
ルシフェルが闇を食らった暗示で、闇の権威者の証明です。
闇の権威の誘惑に負け、喰らわれる事の無いように願います。
聖霊が宿れる器でありますように。
アーメン