20210620

「そこで、天の国は次のように例えられる。
 十人のおとめ(聖霊候補)がそれぞれともし火(言葉・霊)を持って、花婿(御使い候補・セラフ化のパートナー)を迎えに出て行く。
 その内の五人は愚かで(闇の聖霊候補)、五人は賢かった(光の聖霊候補)。
 愚かなおとめたちは、ともし火は持っていたが、油の用意をしていなかった(御父に退けられている為)。
 賢いおとめたちは、それぞれのともし火と一緒に、壺に油を入れて持っていた(御父の御心に適っている為・列王記下4章)。
 ところが、花婿の来るのが遅れたので、皆眠気がさして眠り込んでしまった(マタイ福音書24章36行)。
 真夜中に『花婿だ、迎えに出なさい』と叫ぶ声(御使い)がした。
 そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれのともし火を整えた。
 愚かなおとめたちは、賢いおとめたちに言った。
 『油を分けてください。私たちのともし火が消えそうです。』
 賢いおとめたちは答えた。
 『分けてあげるほどではありません(然り・御心によらずに勝手に分けてはならない)。それより、店に行って、自分の分を買って来なさい。』
 愚かなおとめたちが買いに行っている間に、花婿が到着して、用意の出来ている五人は、花婿と一緒に婚宴の席に入り、戸が閉められた(千年王国スタート)。
 その後で、他のおとめたちも来て、『御主人様、御主人様、開けてください』と言った。
 しかし主人は、『はっきり言っておく。私はお前たちを知らない』と答えた(千年間陰府行き確定)。
 だから、目を覚ましていなさい。
 あなた方は、その日、その時を知らないのだから。」
(マタイ福音書25章1〜13行)


聖霊候補である地上の女たちへの、イエスからの強い警告部分です。
男だけが信仰の厳しい目覚め対象ではありません。
ましてや、火と油という聖霊の象徴を持って、御使い候補の男を迎えるのは、女たちの方ですから、準備の為の霊的ハードルの高さは、男の道の比ではない事が分かります。


モーセは彼らに言った。
「これこそ、主があなた達に食物として与えられたパン(マナ)である。〜」
モーセは彼らに、「誰もそれを、翌朝まで残しておいてはならない」と言ったが、彼らはモーセに聞き従わず、何人かはその一部を翌朝まで残しておいた。
虫が付いて臭くなったので、モーセは彼らに向かって怒った。
〜モーセがアロンに、「壺を用意し、その中に正味一オメルのマナを入れ、それを主の御前に置き、代々にわたって蓄えておきなさい」と言うと、アロンは主がモーセに命じられた通り、それを掟の箱(アーク)の前に置いて蓄えた。
(出エジプト記16章)


お前の高ぶりは、琴の響きと共に、陰府に落ちた。
蛆がお前の下に寝床となり、虫がお前を覆う。
ああ、お前は天から落ちた、明けの明星、曙の子よ。
(イザヤ書14章11、12行)


三種の神器のうち、十戒の石版はモーセ、アロンの杖は兄のアロン、そしてマナの壺は姉のミリアムが象徴対応しています。
そのマナの壺は、一晩経つと陰府の暗示となり、マナのパンにも虫が湧いて食べられなくなり、その日のうちに食べよという指示の意味が分かります。
先のイエスのおとめたちの話に重ねると、後回しにしてはならないという、ここにも強い警告を伺う事ができます。


やもめは行って、エリヤの言葉どおりにした。
こうして彼女もエリヤも、彼女の家の者も、幾日も食べ物に事欠かなかった。
主がエリヤによって告げられた御言葉のとおり、壺の粉は尽きる事なく、瓶の油も無くならなかった。
(列王記上17章)


エリヤの時の壺の粉は、マナのパンの暗示です。
エリシャの時は壺の中身は油でしたが(列王記下4章)、よりこちらの方がおとめたちの例えを表しています。
エリヤの時の婦人も、エリシャの時の婦人も、いづれも子を死に渡してますが復活しており、ともに壺と陰府の暗示の重なりをメッセージにしています。
婦人は聖霊候補であり、御父の翼の方の象徴持ちでもありますから、聖霊候補の女性はおとめたちの例えと同じく、強く心に受け留めなくてはならない導きです。
サウル王が頼った口寄せのように、闇の聖霊候補となれば、自身の壺は陰府の暗示となりますから、命を生かすマナのパン・油の壺として、信仰に目覚め続けなければなりません。


アーメン