先の者が後になり後の者が先になる

八陽火です。
さて、エバについて更に探究しようと思いましたが、彼女に関する記述は少なく、エバからイエスの聖霊たる翼の方を知るのは、難しいようです。


アダムは妻エバを知った。
彼女は身ごもってカインを産み、「私は主によって男子を得た」と言った。
彼女はまたその弟アベルを産んだ。
アベルは羊を飼う者となり、カインは土を耕す者となった。
時を経て、カインは土の実りを主のもとに捧げ物として持って来た。
アベルは羊の群れの中から肥えた初子を持って来た。
主はアベルとその捧げ物に目を留められたが、カインとその捧げ物には目を留められなかった。
カインは激しく怒って顔を伏せた。
主はカインに言われた。
「どうして怒るのか。
 もしお前が正しいのなら、顔を上げられるはずではないか。
 正しくないなら、罪は戸口に待ち伏せており、お前を求める。
 お前はそれを支配せねばならない。」
カインが弟アベルに言葉をかけ、二人が野原に着いたとき、カインは弟アベルを襲って殺した。
(創世記4章1~8行)


創世記のこの部分のエバの発言には、意味があると思われますが、今はまだ見えませんね。
なので、カインとアベルについて、前回からの流れで触れてみたいと思います。
初期ホームページ時代から開示してましたが、聖書では頻繁に兄より弟が優る報せがあります。
カインとアベル、エサウとヤコブ、マナセとエフライム、アロンとモーセなどです。
また兄弟ではありませんが、半年先に生まれた洗礼者ヨハネとイエスも、ヨハネ自身が告白している(ヨハネ福音書1章30行)通り、同じ暗示を秘めています。
この関係はサタンとイエスの関係を表しており、先の者がサタンで後の者がイエスです。
宗教的にはイエスが兄で、長子の権利にサタンが妬んだ?みたいな事をいわれている様ですが、聖書の中では一貫してイエスは弟の報せとなっています。
そしてカインをサタン、アベルをイエスと見ると、アベルの殺害にイエスの十字架刑の暗示を見る事が出来ます。
また、カインが土を耕す者なのも、エバを騙した蛇に神が言われた、「生涯這いまわり、塵を食らう」に重なり、サタンの象徴持ちゆえの職業選択となっています。
アベルが羊を飼うのも、イエス自身が「私は良い羊飼い」(ヨハネ福音書10章11行)と告白している通りで、アベルはイエスの象徴持ちである事から羊飼いを職業にしています。
この二人の兄弟の捧げ物の話には、神が蛇に言われた「彼はお前の頭を砕き(長子の権利)、お前は彼のかかとを砕く(横たわる死者)」の象徴が実現しており、早々とアダムの子らを通じて報せがあったと分かります。
そして主がカインに言われた言葉は、罪とは何か分からず記述が足りないと感じますが、ただただサタンに向かっての言葉として見ると、罪がサタンを求め支配する様にと命じられ、闇の権威者への任命に受け取れます。


今回もイエスの翼の方の探究とはならず、難しいです。
十二使徒たちが、誰も聖霊とは対話せず、ただ報せを受ける一方だった事に気付いて二年ぐらい経ちますが、イエスの「聖霊には逆らうな」の警告の意味からも、まだまだ見えていない法則があるのかも知れませんね。
次の予定だったサラも、触れるにまたまだ見えて来ませんから、闇の聖霊・大淫婦バビロンの事も含め、聖書には女=聖霊候補に関する見えない謎の壁を強く感じます。
また、御霊を受け取るしか手立てが無いと思わされ、この一点だけが然りという御心とも感じて来てます。
まあですから、七つの教会宛ての手紙で共通する御言葉は「耳ある者は霊が諸教会に伝える事を聞くが良い」なのでしょうが。


アーメン