エバと命の木

八陽火です。


人が眠り込むと、あばら骨の一部を抜き取り、その跡を肉でふさがれた。
そして、人から抜き取ったあばら骨で女をつくり上げられた。
主なる神が彼女を人の所へ連れて来られると、人は言った。
「ついに、これこそ、私の骨の骨、私の肉の肉。
 これをこそ、女(イシャー)と呼ぼう、まさに、男(イシュ)から取られたものだから。」
こういうわけで、男は父母を離れて女と結ばれ、二人は一体となる。
(創世記2章21~24行)


二人は一体となるという所に、夫婦のセラフ化の道を、主が臨まれてる事が分かります。
すなわち、御使いと聖霊の婚姻ですね。


神は女に向って言われた。
「お前のはらわたの苦しみを大きなものにする。
 お前は、苦しんで子を産む。
 お前は男を求め、彼はお前を支配する。」
神はアダムに向かって言われた。
「お前は女の声に従い、取って食べるなと命じた木から食べた。
 お前の故に、土は呪われるものとなった。
 お前は、生涯食べ物を得ようと苦しむ。
 お前に対して、土は茨とあざみを生えいでさせる、野の草を食べようとするお前に。
 お前は顔に汗を流してパンを得る、土に返る時まで。
 お前がそこから取られた土に。
 塵に過ぎないお前は塵に返る。」
アダムは女をエバ(命)と名付けた。
彼女がすべての命あるものの母となったからである。
(創世記3章16~20行)


子を産む苦しみを最初に体験したのはエバです。
千年王国の終わりにイエスの翼の方が子を産む苦しみを受けられる事は、黙示録12章2行から明らかですが、これは御自らの最終清算で最後の誕生となるのかもしれませんね。
次にアダムは女の声に従い、禁じられた実を盗み食いして主の怒りを買ってますが、エバの声に誘導されたという所に、報せをもたらす聖霊の導きの暗示を感じます。
そのエバが蛇の誤誘導を受け入れた為であり、聖霊を遣わす御父からでなければ(ヨハネ福音書16章13行)、神の道へは歩けないと分かります。
今の現時点での八陽火の視界で創世記を改めて読むと、アダムがエバ(命)と名付けてた事に、大変驚きました。
命という意味は大きく、アダムの土の意味とは輝きが違いますし、命の木との関連も視野に入れざるを得ません。
また、すべての命あるものの母とは人間だけなのか、それとも食物連鎖に入るすべての生物なのかも、考えさせられます。
アダムは無自覚で名付けたのかも知れませんが、エバをイエスの翼の方と重ねると、太陽を身にまとわれる方(黙示録12章1行)で今もそこに居られますから、季節で命を育む母としての意味も視野に入れざるを得ませんので。
またイエスの翼の方が持つ12の星の冠は、命の木の12個の実(黙示録22章2行)の象徴でもありますから、真理が秘められているとしか思えません。


イエスの翼の方を知る為の探究で、新しいページを開いた気分です。
今回はここまで。
アーメン