20211111

さて、主の天使はフィリポに、「ここをたって南に向かい、エルサレムからガザへ下る道に行け」と言った。
そこは寂しい道である。
フィリポはすぐ出かけて行った。
折から、エチオピアの女王カンダケの高官で、女王の全財産の管理をしていたエチオピア人の宦官が、エルサレムに礼拝に来て、帰る途中であった。
彼は、馬車に乗って預言者イザヤの書を朗読していた。
すると、霊(御霊・内成りし者)がフィリポに、「追いかけて、あの馬車と一緒に行け」と言った。
フィリポが走り寄ると、預言者イザヤの書を朗読しているのが聞こえたので、「読んでいる事がお分かりになりますか」と言った。
宦官は、「手引きしてくれる人がなければ、どうして分かりましょう」と言い、馬車に乗ってそばに座るようにフィリポに頼んだ。
彼が朗読していた聖書の個所はこれである。
「彼は、羊のように屠り場に引かれて行った。
 毛を刈る者の前で黙している小羊のように、口を開かない。
 卑しめられて、その裁きも行われなかった。
 誰が、その子孫について語られるだろう。
 彼の命は地上から取り去られるからだ。」(イザヤ書53章7、8行)
宦官はフィリポに言った。
「どうぞ教えてください。
 預言者は、誰についてこう言っているのでしょうか。
 自分についてですか。
 誰か他の人についてですか。」
そこで、フィリポは口を開き、聖書のこの個所から説き起こして、イエスについて福音を告げ知らせた。
道を進んで行くうちに、彼らは水のある所に来た。
宦官は言った。
「ここに水があります。
 洗礼を受けるのに、何か妨げがあるでしょうか。」
そして、車を止めさせた。
フィリポと宦官は二人とも水の中に入って行き、フィリポは宦官に洗礼を授けた。
彼らが水の中から上がると、主の霊がフィリポを連れ去った。
宦官はもはやフィリポの姿を見なかったが、喜びにあふれて旅を続けた。
フィリポはアゾトに姿を現した。
そして、すべての町を巡りながら福音を告げ知らせ、カイサリアにまで行った。
(使徒言行録8章26~40行)


異邦人ながら聖書の神を信じ、エルサレムに礼拝に来て、自ら預言書を朗読し探究するほどの者は、決して空間内の光の軍勢から見逃されたりはしません。
御父の御心に従い、御霊を通じてフィリポはエチオピアの高官にイエスの福音を報せ、水の洗礼をもって寝ずの番人の汚れを祓いました。
特別でない日常の中で、絶えず闇の権威を退け、御使いに見つかる者は幸いです。


またある日、主の前に神の使い達が集まり、サタンも来て、主の前に進み出た。
主はサタンに言われた。
「お前はどこから来た。」
「地上を巡回しておりました。
 ほうぼうを歩き回っていました。」
とサタンは答えた。
(ヨブ記2章1、2行)


闇の軍勢も地上を見張っており、闇の権威を自由意思で選択する者を、見逃したりはしません。
毒麦を蒔く使命を全うしており、育てられてはなりません。
ラハブの象徴持ちや代弁経験者も、聖霊堕ちに働いています。
その汚れに巻き込まれないように、善悪を正しく忍耐をもって守り、終末の神の七つの目に映りましょう。
アーメン