20210810

イエスは彼らに言われた。
「~裁きを行う権能を子にお与えになった。
 子は人の子だからである。
 驚いてはならない。
『時が来ると、墓の中にいる者は皆、人の子の声を聞き、善を行った者は復活して命を受ける為に、悪を行った者は復活して裁きを受ける為に出て来るのだ。』
 私は自分では何も出来ない。
 ただ、父から聞くままに裁く。
 私の裁きは正しい。
 私は自分の意思ではなく、私をお遣わしになった方の御心を行おうとするからである。」
(ヨハネ福音書5章27~30行)


善悪の知識の実のうち、善に生きた者は千年王国に至り、悪に生きた者は千年王国終わりまで、陰府で待機待ちに置かれます。
前回の記事のゼカリヤ書・ヨハネ黙示録と一致した、ゆるぎない預言で不変の計画です。


「占い師長のベルテシャツァル(ダニエル)よ、お前には聖なる神の霊が宿っていて、どんな秘密でも解き明かせると聞いている。
 私の見た夢はこうだ。
 解釈をしてほしい。
 眠っていると、このような幻が浮かんだのだ。
 大地の真ん中に一本の木が生えていた(善悪の知識の木・ルシフェル)。
 大きな木であった。
 その木は成長してたくましくなり、天にも届くほどの高さになり、地の果てからも見えるまでになった(エゼキエル書28章11~13行)。
 葉は美しく茂り、実は豊かに実って(創世記3章6行)、すべてを養うに足るほどであった。
 その木陰に野の獣は宿り、その枝に空の鳥は巣を作り、生き物はみな、この木によって食べ物を得た。
 更に眠っていると、頭に浮かんだ幻の中で、聖なる見張りの天使が天から降って来るのが見えた。
 天使は大声で呼ばわって、こう言った。
『この木を切り倒し、枝を払い、葉を散らし、実を落とせ。
 その木陰から獣(寝ずの番人候補)を、その枝から鳥(闇の聖霊候補)を追い払え。
 ただし、切り株と根は地中に残し、鉄と青銅の鎖の鎖をかけて(ヨハネ黙示録20章7行)、野の草の中に置け。
 天の露に濡れるにまかせ、獣と共に野の草を食らわせよ。
 その心は変わって、人の心を失い、獣の心が与えられる。
 こうして七つの時が過ぎるであろう(七千年目の千年王国終わり)。
 この宣告は見張りの天使の決定により、この命令は聖なる者らの決議によるものである。
 すなわち、人間の王国を支配するのは、いと高き神であり(イザヤ書14章13~)、この神は御旨のままにそれを誰にでも与え、また、卑しい人をその上に立てる事も出来るという事を、人間に知らせるタメデある。』~」
(ダニエル書4章6~14行)


バビロンの王ネブカドネツァルが、ダニエルに解き明かしを望み、ダニエルはネブカドネツァルに実現する未来を答えました。
バビロンは、天使長時代のルシフェルの管理領域であり、また淫婦バビロンであるラハブのシンアルの地(ゼカリヤ書5章5~11行)でもあります。
ゆえにバビロン王宮で、ルシフェルの写しの象徴が目覚め為に、ネブカドネツァルは尊大な発言をしたあとで理性を奪われ、大自然の中で野生動物のように七つの時を過ごす事になりました。
この印しを七千年期間のルシフェルに置き換えると、年を経た蛇、または竜(ヨハネ黙示録12章9行)と獣として呼ばれている事は、既に天使長時代の面影は無く、完全に野生動物の如くなって、かつての知恵(エゼキエル書28章12行)も失われているという、寝ずの番人たちへの強い警告に受け取れます。


神と王、御父と御子は、闇の権威と戦われておられます。
ゆえに御子はサタンに十字架刑に導かれました。
それは新約聖書の記述でも明らかであり、闇の権威に寄り添い寄り頼む者が、イエスの真の信仰者であるはずがありません。
闇の権威の恩恵に授かりながらでも光に祈る事はできますが、それは罪を背負われたイエスを更に汚す行為であり、ペトロ達も兄弟姉妹と呼ぶはずがありません。


善悪の知識の実の善に生きましょう。
アーメン