20210401

八陽火です。


モーセがシナイ山を下ったとき、その手には二枚の掟の板があった。
モーセは、山から下ったとき、自分が神と語っている間に、自分の顔の肌が光を放っているのを知らなかった。
アロンとイスラエルの人々がすべてモーセを見ると、なんと、彼の顔の肌は光を放っていた。
彼らは恐れて近づけなかったが、モーセが呼びかけると、アロンと共同体の代表者は全員彼のもとに戻って来たので、モーセは彼らに語った。
その後、イスラエルの人々が皆、近づいて来たので、彼はシナイ山で主が彼に語られた事をことごとく彼らに命じた。
モーセはそれを語り終わったとき、自分の顔に覆いを掛けた。
モーセは、主の御前に行って主と語るときはいつでも、出て来るまで覆いを外していた。
彼は出て来ると、命じられた事をイスラエルの人々に語った。
イスラエルの人々がモーセの顔を見ると、モーセの顔の肌は光を放っていた。
モーセは、再び御前に行って主と語るまで顔に覆いを掛けた。
(出エジプト記34章29~35行)


その頃、私ダニエルは、三週間にわたる嘆きの祈りをしていた。
その三週間は、一切の美食を遠ざけ、肉も酒も口にせず、体には香油も塗らなかった。
一月二十四日のこと、チグリスという大河の岸に私はいた。
目を上げて眺めると、見よ、一人の人が麻の衣を着、純金の帯を腰に締めて立っていた。
体は宝石の様で、顔は稲妻のよう、目は松明の炎の様で、腕と足は磨かれた青銅のよう、話す声は大群衆の声の様であった。
この幻を見たのは私ダニエル一人であってね共にいた人々は何も見なかったのだが、強い恐怖に襲われて逃げ出し、隠れてしまった。
私は一人残ってその壮大な幻を眺めていたが、力が抜けていき、姿は変わり果てて打ちのめされ、気力を失ってしまった。
その人の話す声が聞こえてきたが、私は聞きながら意識を失い、地に倒れた。
突然、一つの手が私に触れて引き起こしたので、私は手と膝をついた。
彼はこう言った。
「愛されている者ダニエルよ、私がお前に語ろうとする言葉をよく理解せよ、そして、立ち上がれ。
 私はこうしてお前の所に遣わされて来たのだ。」
こう話かけられて、私は震えながら立ち上がった。
「ダニエルよ、恐れる事はない。
 神の前に心を尽くして苦行し、神意を知ろうとし始めたその最初の日から、お前の言葉は聞き入れられており、お前の言葉の為に私は来た。
 ペルシア王国の天使長(ルシフェル)が二十一日間、私に抵抗したが、大天使長の一人ミカエルが助けに来てくれたので、私はペルシアの王たちの所にいる必要が無くなった。
 それで、お前の民に将来起こるであろう事を知らせる為に来たのだ。
 この幻はその時に関するものだ。」
~人の様なその姿は、再び私ダニエルに触れて力づけてくれた。
~彼は言った。
「~今、私はペルシアの天使長と戦う為に帰る。
 私が去るとすぐギリシアの天使長(寝ずの番人長シェミハザ)が現れるであろう。
 しかし、『真理の書』に記されている事をお前に教えよう。
 お前たちの天使長ミカエルの他に、これらに対して私を助ける者はないのだ。
 彼は私を支え、力づけてくれる。
 さて、お前に真理を告げよう。~」
(ダニエル書10章2~11章2行)


人間の書記者と御使いの書記者の輝きの違いが分かります。
また、単体の御使いで唯一の姿だったのも、神と対話後のモーセと同じく、『真理の書』の書記直後の為と分かります。
天界の預言者である書記者もまた、少数派ゆえの状況のゆえに、翼ない御使いと寝ずの番人たちの狭間で、使命を果たしています。


私は、語りかける声の主を見ようとして振り向いた。
振り向くと、七つの金の燭台が見え、燭台の中央には、人の子の様な方がおり(T字型の十字架・旗竿ネフシュタン)、足まで届く衣を着て、胸には金の帯を締めておられた。
その頭、その髪の毛は、白い羊毛に似て、雪の様に白く、目はまるで燃え盛る炎、足は炉で精錬された真鍮の様に輝き、声は大水の轟きの様であった。
(ヨハネ黙示録1章12~15行)


小羊の命の書の書記者であるイエスも、当然ながら天界の大預言者です。
アーメン