20210801

主なる神は言われた。
「人は我々の一人のように、善悪を知る者となった。
 今は、手を伸ばして命の木からも取って食べ、永遠に生きる者となるおそれがある。」
主なる神は、彼をエデンの園から追い出し、彼に、自分がそこから取られた土を耕させる事にされた。
(創世記3章22、23行)


エデンの園にて、蛇(ケルブ・ルシフェル)の誘惑にだまされ、アダムとイヴは善悪の木の実を食べてしまいました。
神が禁じておいたにも関わらず、守る事が出来ませんでした。
ルシフェルにとっては、悪意・殺意・姦淫・不品行・盗み・偽証・悪口(マタイ福音書15章)の、闇の七つの権威に導く為の、重要なミッションです。
これにより、悪魔を父とする者の出現を促せますから。


イエスはお答えになった。
「あなた達は聖書も神の力も知らないから、思い違いをしている。
 復活の時には、めとる事も嫁ぐ事もなく、天使のようになるのだ。~」
(マタイ福音書22章29、30行)


善悪の知識の実を食べる前のアダムは、神に似せて造られ、イヴとの間に子作りする計画はありませんでした。
エデンの園におけるアダムとイヴこそ神の求められた人間であり、天使のように生活する者でしたが、エデンの園を追われてから始まった現在までの人間は、善悪の知識の実の支配もあって、神の理想ではなくサタンの理想像です。
エデンより厳しい地上においては、善悪の部分の悪の誘惑に負けて、食物連鎖に従い勝ち組となる未来を奪わずにはいられなくなりますから、御使いよりも寝ずの番人を担当者とする者が、あとを絶ちません。


イエスは言われた。
「もし完全になりたいのなら、行って持ち物を売り払い、貧しい人々に施しなさい。
 そうすれば、天に富を積む事になる。
 それから私に従いなさい。」
青年はこの言葉を聞き、悲しみながら立ち去った。
たくさんの財産を持っていたからである。
イエスは弟子たちに言われた。
「はっきり言っておく。
 金持ちが天の国に入るのは難しい。
 重ねて言うが、金持ちが神の国に入るよりも、らくだが針の穴を通る方がまだ易しい。」
(マタイ福音書19章21~24行)


イエスは貧しい人々や社会的弱者に、手を差し伸べられました。
善悪の知識の実の恩恵を受けておらず、寝ずの番人たちには魅力無い者たちという事だからです。
そしてこのような者たちは、地上の思い出に引っ張られる事無く、理が異なる次の光の宇宙へとたやすく旅立つ為に、地上世界を失えるはずですから、光にとっては大いに導きがいのある対象と言えます。


「~信仰の薄い者たちよ。
 だから、『何を食べようか』『何を飲もうか』『何を着ようか』と言って、思い悩むな。
 それはみな、異邦人が切に求めている事だ。
 あなた方の天の父は、これらのものがみなあなた方に必要な事をご存じである。
 何よりもまず、神の国と神の義を求めなさい。~」
(マタイ福音書6章30~34行)


価値観における優先順位で、善悪の知識の実に支配されてはいけません。
また、善悪の知識の実ありきの状態を、神の創造物と間違ってもいけません。
人は初期設定がサタンに変えられてますから、善悪の知識の実を失う為のいばらの道を、見出す必要があります。
そしてエデンの園から追い出され、命の木の実への道を失ってしまっても、御父と御子と翼の方々を信じる者には、永遠の命への道は隠されてはいません。
その為にイエスは玉座を離れ、天使よりも低くなって生誕し、人々が善悪の木の実で犯した罪を背負い、自らの命で清算されたからです。
ですから、福音を知って闇の権威に堕ちる者には、容赦なく臨まれるのです。


イエスはご自分を信じたユダヤ人たちに言われた。
「私の言葉に留まるならば、あなた達は本当に私の弟子である。
 あなた達は真理を知り、真理はあなた達を自由にする(善悪の知識の実からの解放)。」
すると、彼らは言った。
「私たちはアブラハムの子孫です。
 今まで誰かの奴隷になった事はありません。
 『あなた達は自由になる』とどうして言われるのですか。」
イエスはお答えになった。
「はっきり言っておく。
 罪を犯す者は誰でも罪の奴隷である。~」
(ヨハネ福音書8章31~34行)


アーメン